妄想、京都カフェ

たちばなしNo.72

ケーキ



こうさんのひとり言


京都で珈琲といえば、第一に「イノダコーヒー店」だろうと勝手に思っている。
なにしろここは創業が1940年というから、ざっと80年続いている京都カフェの老舗だ。




地下鉄烏丸御池駅で下車し、はやる心を抑えながら階段を一歩一歩上っていく。柔らかい4月の陽光を感じながら地上に出る。そこはわたしにとって見慣れた景色だ。
京都に滞在中、必ず一度は烏丸御池にあるイノダコーヒー本店で朝食をとるのが、ここ数年の恒例となっている。

春の爽やか風の中に、京都のかすかな香りがする。それはどんな香りかと問われても、言葉では表しきれない複雑な匂いとしか言いようがない。
なぜなら、その香りには京都独特の生活の匂いが含まれているからだ。
京都人でないわたしが、それを二言三言で語れるはずはないと思い込んでもいるからだ。

ガラス張りの中庭が見える席が空いていればいいのだが・・
そんな期待を秘めて店内へ。

運よく角の席が一つ空いていた。
今日は特別いい日になるような予感がした。

さっそくイノダの定番である「アラビアの真珠」という珈琲とミックスサンドを注文。

左隣に、わたしに一歩遅れて入って来た年配の男性が腰を下ろした。するとスタッフがさっと新聞を差し出した。
「ははあん、常連客だな」
とすぐに納得した。
ここのスタッフは、常連客のルーティンを把握している。
カフェとは、珈琲を味わうところではあるが、それだけにとどまらず店の雰囲気やスタッフとのコミュニケーションなども含めて楽しむところでもある。ここにはそれがすべて備わっている。

わたしはそんなイノダの温かい「風」の中で、若い女性スタッフが運んできたミルクと砂糖入りの「アラビアの真珠」を、そっと口に含んだ。




ここまではすべてわたしの妄想です。
こうしてコロナの影響で外出できない鬱憤を妄想で吹き飛ばしています。

わたしは、これまで月に一度は高速バスを利用して京都を訪れていました。
本来ならば、3月4月と季節の良いこの時期は、月に数度は出かけていたはずです。
それが果たせず、「妄想カフェ」を訪れたという訳です。

実は、わたしはまだ「イノダコーヒー本店」を訪れたことは一度もありません。
それなのでこの妄想のもとは、以前のブログで紹介した書籍「京都カフェ散歩」をベースにしています。いやベースというよりは記事そのものといってもいいほどです。
作者の方には大変申し訳なく思っています。どうかわたしの妄想をお許しください。

おかげで心地よい妄想を味わうことができました。

つぎに京都を訪れた時は必ず寄ってみたいと思っていたので、そのときにわたしが望む様子がこの妄想に色濃く現れているとも考えています。


あの席で、「アラビアの真珠」という素敵なネーミングの珠玉の一杯を、はやく味わってみたいものです。




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