たちばなしNo.23
こうさんの街ある記
国内、海外を問わず旅が好きだ。その都度たくさんの写真を撮ってきた。しかしその写真を改めてみたことはあまりない。そのままハードディスク等に収められ忘れられていっている。いや、写真を撮ることで満足してしまっていたようにも思えた。
そこで7~8年前から最近まで、旅の中の風景の一つを自分ではがき大の絵にして、そこに想いをひと言添えるということを行ってきた。そうして小さなことでもいいから、それぞれの旅のことをひとつでもこころに強く留めおきたいと願ってきた。なぜならば、旅は一期一会。次に同じ場所を訪れたとしても、同じ旅はないから。
しかしたくさんの思い出の中から一つの景色を選ぶことや、それをはがきの中にある程度しっかり書き込まないとその場面が表現できないことから、小さな拙い絵でも結構時間がかかることで、少しずつ負担になってきていた。
※ はがき大の用紙に旅の思い出を書き残したもの
※ 描いた絵をときどき差し替えながら飾って楽しんでいた
そんなとき、ひょんなことからトラベラーズノートの存在を知った。これならもっと気軽に絵を描き、もっと自由に想いを残すことができるのではないかと思えた。
そんなわけで、1年ほど前からトラベラーズノートを使うようになった。ノート活用の初心者だから、これの良さや魅力をうまく伝えられないと思うが、それでも初心者だから伝えられることもあるのではないかと思っている。初歩の初歩の初歩だと思って読んでいただければ幸いです。
1.
ノート選び方
①大きさ・・旅先に気軽に持ち歩くためには、大きさはノート選びの一番の要素になる。中身のノートはおよそ10㎝×19㎝(A6サイズ)のものを使用している。これを綴じるカバーの材質は、丈夫なものなら何でもよいが、レザー素材のような柔らかいものが使いやすい。
②値段・・値段は様々だが、気軽に使うためには安価なものがよいだろう。ノートとカバーのセットで1500円~2000円程度のものが適当である。
③ノート・・ノートは無地のもの、罫線のあるもの、方眼になっているものとあるので、自分の使いやすいものを選ぶ。ちなみに自分は、前に無地の茶色ハトロン紙、後ろに罫線タイプのノート、この2冊を綴じている。
④その他・・綴じるノートは2冊が適当である。それ以上挟むと厚みが出て邪魔になる。カバーにはそれを留めるゴム紐がついているものを選ぶ。これがあると、ノートに挟んだ領収書や資料がばらけずに済む。
2.自分だけのオリジナルノートの作り方
無地の茶色ハトロン紙と罫線ノートは、前者に思い出の文や絵を書き、後者に旅の計画や宿泊場所、その連絡先などを記すというように使っている。簡単な地図や表などを書き留めておくならば方眼のノートを挟み込んでおくといったように、自分が使いたい用途に合わせて用紙を選ぶとよい。
体裁も気持ちを高める上で重要な要素である。旅の雰囲気を醸し出すために、自分はレトロなシールを購入して貼り、オリジナル感を演出している。こうしたひと工夫が、オンリーワンのノート作りには欠かせないと思っている。
シールは旅先で購入したものを貼って、少しずつ自分だけのものにしていくのもよい。
※ 自分が行ったことのない場所のシールを貼って、旅の雰囲気を出して満足している
3.ノートへの記録の仕方
①記録に必要なもの・・今は100均で何でも手に入る。ペンと色鉛筆、のり、はさみを、これまた100均で購入したケースに入れて持ち歩くと便利である。しめて500円(税抜き)である。
②記録のタイミング・・その場で記録できればよいが、出先ではなかなかそうはいかない。移動時や休憩時を利用して少しでも書いておくと、その続きがあとで思い出しやすい。仕上げはその日の宿か帰宅してから行う。必ずその日のことはその日のうちに記録するようにしたい。明日やろうなどと思うと、まずやらないことになるので、しっかりまとめようとあまりはりきらないことがポイントである。
③内容は時系列で・・行った順にまとめていくと、気軽にまとめられる。また後で振り返るときに、旅の行程がわかりやすい。このとき、したことだけでなく、周りの光景や歴史、考えたことや話したこと、聞いたことなども記録するようにしたい。
④入場券や資料など思い出になるものは厳選して貼る。やたらと貼りすぎると、ノートもかさばるし、他人が作ったもので大切なノートが埋め尽くされてしまうことになるので控えたい。資料を添付する場合は、必要なところを切って活用するようにしたい。
※ 最初のころのものなので肩に力が入ってしまい、やや書きすぎている
トラベラーズノートを書き始めてわかってきたこと
ノートを読み返して思うのだが、このときこんなものしか見ていなかったのか、この程度のことしか感じていなかったのか、などと反省させられることばかりだ。ノートの記録は、その時の自分そのものだ。
これは旅の記録ではなく、旅を通しての自分の成長の記録であるといっても過言ではない。このごろそう思えるようになってきた。
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