たちばなしNo.37
こうさんのあそ部
意外と使えるよろい結び
よろい結びは、ロープの途中に輪を作る結び方である。
ところでよろい結びって、なんでそういうんだろう。そんな素朴な疑問が浮かんでしまうほど、へんてこな名前である。
どうも戦国時代の武士の鎧に使われていて、武具を引っかけるのに用いられた結びのようだが定かではない。
この仰々しい名前とは裏腹に、出来上がりはかわいい。
ただ、それでもよほどしっかりしているらしく、登山の足場用のロープやザイルなど、人命にかかわる場面で使われているそうだ。
ただし左右に強い力が加わると輪が縮んでしまう弱点もあるので、この点は注意が必要である。
アウトドアでは、工夫をすれば案外用途は多そうだ。
・ロープの両端を樹木に縛り、適当な位置に輪を作ってタンタンを下げる
輪を複数作ってランタンを下げれば、かなり明るい場所が設営できる
※樹木にロープを縛るときは、樹木を痛めないように布などを当てるなどの手当てをして行うようにしよう
・輪にタオルを引っかけて手を拭いたり、洗ったフライパンや鍋などを引っかけて乾かす
・大きな輪を作り、それを肩や胴に通して重い薪などを引っ張る
輪の大きさは変えられるし、ロープの好きな位置に輪を作ることができるし、一本のロープに何個も輪を作ることができるので、工夫すれば上記の例のほかにも様々な使い道があるように思う。
結び方
①ロープの適当な位置に輪を作る
②片方のロープの端を輪に通す
③通したロープを少し上に持ち上げて、輪の中にもう一つ輪を作る
④最初の輪の上の部分を小さな輪の中に入れて、ロープの下側に輪を作る
⑤両端を引いて、ロープを締め上げる
輪の大きさは、締め上げる途中で調節する
輪を複数作りたいときは、この作業を繰り返す
よろい結びは超簡単なうえに、使い道は多そうで、覚えておいて損はない結びの一つだ。
とにかく、なにかを引っかける場所がどこにでも瞬時に作れるよろい結びは、アウトドアにおいて大変重宝している。
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